弊社は1945年、東京・赤羽に個人営業の楽譜・楽器の卸商として創業し、今年80周年を迎えることとなりました。これもひとえに、音楽・楽器を愛する皆様、そして小売店やメーカー・出版社、関係各社の皆様のおかげであると、心より感謝申し上げます。

創業80周年を記念して、現在、皆様にお楽しみいただけるような企画をいくつか進めております。その第1弾が、ここにご紹介する「豆本 こどものバイエル」です。

「こどものバイエル」は、日本でピアノを学んできた多くの皆様にとって、とてもなじみのある存在なのではないでしょうか。ちなみに、その元祖は1881（明治13）年に日本に紹介されたバイエル（Ferdinand Beyer, 1806-1863）による「ピアノ奏法入門書（Vorschule im Klavierspiel, Op. 101）」（いわゆる「バイエル ピアノ教本」）と言われており、それが「こどものバイエル」として日本独自の解釈により発展し、さらに楽譜出版各社がさまざまなアプローチで制作するようになり、「こどものバイエル」は、子どもたちのためのピアノの導入書としてピアノ・レッスンの多くの現場で取り入れられてきました。

そのような歴史の深いピアノ教本「こどものバイエル」のミニチュアサイズ化（縦52mm、横39mm、厚さ約6mm）が、このたび音楽之友社、カワイ出版、全音楽譜出版社、ドレミ楽譜出版社、ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス（50音順）の楽譜出版社5社のご協力によって実現しました。中身の印刷も製本もかなり精巧で、実際に手にしてみると想像以上に可愛いらしく、ピアノを学び始めた頃の思い出を鮮明によみがえらせてくれるような、愛おしくなる仕上がりとなっております。

是非、楽器店に足をお運びいただき、店頭でお手にとっていただけますと幸いです。

2025年
株式会社プリマ楽器