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アケタオカリーナのひみつ 明田川荘之
オカリーナ作りに懸ける熱い思い、それは一重に「いい音を出したい」、その一言に尽きます。アケタオカリーナがなぜこの形をしているのか? アケタオカリーナがなぜこの材質で作られているのか? その答えはやはり、「いい音を出すため」、これしかありません。
アケタオカリーナの創始者・明田川孝は、「オカリーナは柔らかい土を低温で素焼きに」という素材と製法、そこから得られる柔らかくて膨らみのある澄んだ音色に、生涯、こだわりを持ち続けていました。そしてアケタオカリーナは、このこだわりを1928年の創業以来ずっと守り続けています。それはもちろん「いい音」のため。この丸くて柔らかい音、そしてなおかつ土の粗削りな深い音、そういうオカリーナらしい音を大切にしてゆきたいからです。
アケタオカリーナ
↑彫刻家でもあった明田川孝のアトリエでのオカリーナ制作。テーブルの中程にある音叉を使って粘土時の調律をしていると思われる。これを乾かし釜で焼くと、ピッチが半音から全音上がる。
オカリーナという楽器は、管が閉じていて、内側の空洞の大きさによって音の高さが決まります。柔らかい土から作るオカリーナは、その制作過程で、乾燥させる(水分が抜けて縮む)につれて内容積が小さくなって音はどんどん高くなり、焼き上がると、粘土時よりも半音〜全音も高くなってしまいます。そのため粘土時にはそれを想定して低めに調律しておくのですが、この段階では音が出にくく、なかなか難しい。粘土時の乾燥度合や空気の入り具合、焼きの温度等々、細心の注意を払って作業を進めていきますが、それでも実際にどんな音を出す楽器になってくれるのか、焼き上がってみなければわからないんです。オカリーナは決して一様ではない、まさに生き物。職人達は、毎日その生き物と必死に格闘しています。

柔らかい材質と硬い材質のオカリーナでは、もちろん音色が違います。柔らかい土を低温で素焼きにしたものは、丸みを帯びた柔らかい音色、硬い土のものは、硬めではっきりした音になる傾向があります。それをさらに高温で硬く焼き締めると、もっと鋭くクリアな音色になっていくでしょう。また水気が少なく収縮率が小さい硬い土は、成形の段階から比較的音が出やすく、焼き上がっても粘土時と音の高さがあまり変わらないため、柔らかい土に比べて作業もスムースで作りやすいかもしれません。それでも私達が柔らかい素材にこだわるのは、オカリーナ本来の柔らかく温かい、美しい音のためです。実は私達も、オカリーナの新たな可能性や合理化を求めて、これまで多くの実験を重ねてきました。しかし、素材も材質も製法も形も、すべて、やはり創業以来受け継いできた「柔らかい土を低温でじっくりと素焼きに」に行き着くのです。アケタオカリーナは、これからもこの伝統を守り続け、土の温もりを感じる"オカリーナ本来の音"を大切にし続けたいと思っています。
アケタオカリーナ


株式会社アケタ代表  明田川荘之
株式会社プリマ楽器